65歳以上の高齢者が急速に増えている我が国は、世界も類のない超高齢社会を迎えています。高齢になればなるほど罹患率や体力の低下が増え、介護を必要とする人や寝たきりの人が増えてきます。介護ゃ支援を必要とする主な原因疾患としての脳卒中等の脳血管疾患や認知症は、一般的には良く知られていますが、骨や関節、筋肉、神経といった運動器の疾患もその原因として重要な位置を占めていることは、残念ながら未だ知れ渡ってはいません。統計的には、脳血管疾患と介護を要する運動器疾患は、ほぼ同率となっているようです。運動器疾患の重要性を広めることが、予防や治療により要介護や要支援の高齢者を出来るだけ少なくするひとに繋がると考え、内科のメタボリックシンドロームと同じように運動器の障害のロコモティブシンドローム(略してロコモ)を提唱しました。ロコモを放置したままにすると症状は徐々に悪化し、ついには歩行障害や転倒、骨折をきたして、寝たきりになってしまう可能性があります。その具体的な疾患は、変形性関節症等の関節疾患、変形性脊椎症や腰部脊椎管狭窮窄症の脊椎疾患、骨粗鬆症などのよく耳にするものです。より重要なことは、介護が必要になる前の段階で、自分自身のリスクに気がつくことです。その診断方法としてロコチェックが公表されていますのでぜひ自分でチェックして下さい。
1つでも当てはまれば、ロコモと診断されます。その場合には、開眼片脚立ちやスクワットなどのロコモーショントレーニング(略してロコトレ)をするよう勧められます。もちろん過度の自己流トレーニングは勧められません。
早期にロコチェック、ロロコトレを適切に行い、運動器疾患の予防をすることが、、寝たきりを防ぐことになります。健康寿命を延ばしていつまでも楽しい老後を送って頂きたいと思います。 |