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2012年5月更新

  
【寝たきりにならない為に(ロコモティブシンドローム)】
65歳以上の高齢者が急速に増えている我が国は、世界も類のない超高齢社会を迎えています。高齢になればなるほど罹患率や体力の低下が増え、介護を必要とする人や寝たきりの人が増えてきます。介護ゃ支援を必要とする主な原因疾患としての脳卒中等の脳血管疾患や認知症は、一般的には良く知られていますが、骨や関節、筋肉、神経といった運動器の疾患もその原因として重要な位置を占めていることは、残念ながら未だ知れ渡ってはいません。統計的には、脳血管疾患と介護を要する運動器疾患は、ほぼ同率となっているようです。運動器疾患の重要性を広めることが、予防や治療により要介護や要支援の高齢者を出来るだけ少なくするひとに繋がると考え、内科のメタボリックシンドロームと同じように運動器の障害のロコモティブシンドローム(略してロコモ)を提唱しました。ロコモを放置したままにすると症状は徐々に悪化し、ついには歩行障害や転倒、骨折をきたして、寝たきりになってしまう可能性があります。その具体的な疾患は、変形性関節症等の関節疾患、変形性脊椎症や腰部脊椎管狭窮窄症の脊椎疾患、骨粗鬆症などのよく耳にするものです。より重要なことは、介護が必要になる前の段階で、自分自身のリスクに気がつくことです。その診断方法としてロコチェックが公表されていますのでぜひ自分でチェックして下さい。

1つでも当てはまれば、ロコモと診断されます。その場合には、開眼片脚立ちやスクワットなどのロコモーショントレーニング(略してロコトレ)をするよう勧められます。もちろん過度の自己流トレーニングは勧められません。
早期にロコチェック、ロロコトレを適切に行い、運動器疾患の予防をすることが、、寝たきりを防ぐことになります。健康寿命を延ばしていつまでも楽しい老後を送って頂きたいと思います。

毎月交代でお医者さんが登場。それぞれの専門や得意分野についてお話を聞かせて頂きます。
今回ご協力頂いたのは
医療法人 和光会 山田病院
 院長  呉屋 勲 
岐阜市寺田7丁目110番地 
電話:058-254-1411 FAX:058-254-1413
URL http://www.wakokai.or.jp

【今月のメニュー】 新玉煮込みの人参ソースがけ

噛んだり飲み込んだりする力が弱くなっても、ちょっとした“心遣い”と“ひと手間”で豊かな食生活はキープできます。今回は旬の新玉ねぎを使った、野菜たっぷりレシピをご紹介!


2012年4月更新
介護のプロが語る 現場
※今回より、介護のプロの方による現場についてのお話を掲載いたします。
  
「介護の質」は「介護者の数」と比例する〜柔軟な発想で無駄な業務を見直せ〜
当施設では、お年寄りの入所時、家族が用意するものは、私服4〜5組と靴だけです。(テレビ・室内装飾品は除く)それ以外に必要なパジャマ・下着(シャツ)・靴下・手拭き用タオルは、家族とリース業者との契約により、業者から施設へ届けられる仕組みとなっています。このリース方式を導入することによって、それ以前は種々様々な衣類が持ち込まれ、例えば、生地に伸縮性がないため、ほとんどの入所者が上下肢に拘縮や変形という障害を持つ中で、職員は大変な苦労を要し、お年寄りにも苦痛を与え、皮捲れや擦傷を負わせてしまう等の事故が発生していました。また、衣類が破損、劣化してもなかなか家族が素早く対応できなかったり、汚れものが多くて替えが不足するなどの問題もありましたが、これらが全て解消すると共に、洗濯の量、整理の量も半減することで、職員がお年寄りに直接かかわる時間が増えました。しかし、この方式は当然家族負担を増やすことになりますが、入所者の家族が高齢化していることもあり、衣類の補修、購入、手間がなくなることで、皆さん利用しています。

私が20年前、スウェーデンの施設を見学したとき、リネン室に同じ柄の下着(シャツ、パンツ)がたくさん積んでありました。職員に「皆さん同じ下着を着けるんですか」と聞くと「そうです」との返事が返ってきました。当時そんな発想がまるでない私は少し違和感を持ちましたが、今はとても効率的で、介護の専門職にとって無駄な業務を減らすことが介護に携わる時間を確保することになると理解しています。

こうした無駄な業務を見直す発想の中で、食事用エプロンはディスポエプロンにしています。朝・昼・夕方後の多忙時に汚れたエプロンを集め、洗い、干し、畳む、これに要する労力ほど無駄なことはありませんし、暫く使用したエプロンは臭いが付き、不潔になります。現在80人の入所者中20人程が使用しています。一人一日3枚、年間22,000枚、それに要する金額は20万円程となります。無駄な労力にかかるコストと、それによって生まれる介護の時間増を考えればとても効率的な出費ではないでしょうか。

「介護の質」は「介護者の数」と比例します。なかなか職員配置を増やすのが困難な中で、無駄な業務を減らし、介護の時間を増やすことが介護者の数を増やすことになります。
20年前までは、布オムツでそれを施設で洗濯していました。今は紙オムツが当たり前になっています。(当施設への見学はいつでも歓迎します。)
今回ご協力頂いたのは
特別養護老人ホーム たじみ陶生苑
施設長 鈴木和敏 氏 
多治見市小名田町小滝5-411  電話:0572-25-6997

【今月のメニュー】 簡単★イチゴのムース
噛んだり飲み込んだりする力が弱くなっても、ちょっとした心遣いとひと手間で豊かな食生活をキープできます。今回は旬のイチゴを使った簡単でおいしいデザートを紹介!



2012年3月更新

  
【高血圧について】
今回は高血圧についてです。外出先でたまたま目に付いた自動血圧計で血圧を測ってみました。印字された結果は142/85mmHgと出ており、「今日は前より少し上が低いし、体調もいいからよかった・・・」といった経験がある方はおられるでしょうか?
日本高血圧学会が作った高血圧治療ガイドラインによれば、正常血圧は130/80mmHg以下です。上は140mmHg以上、下は90mmHg以上のいづれかが当てはまれば高血圧となります。ではすぐに薬を飲む必要があるでしようか?
同じガイドラインの中では、糖尿病や賢臓病といった他の病気がなければ、3ヶ月間は生活に注意をして過ごし、それでも血圧が下がらないときに初めて薬の治療が必要と書かれています。生活ではどんなことに注意すればよいかといえば、塩分を減らすこと、野菜・果物を積極的に食べる事、コレステロールや飽和脂肪酸を控え、魚を積極的に食べる事、毎日30分以上を目安に運動する事、お酒はアルコール量で1日に20ml以下(ビール1本、日本酒1合程度
にする事、たばこはやめることです。現在日本人の平均的な塩分摂取量は1日10.9gですので、かなり薄めの味付けにし、ラーメンのスープは飲まない、自分で料理に醤油等を掛けないといった心がけが必要です。
高血圧は高コレステロール、糖尿病とならんで心筋梗塞、脳梗塞の危険因子ですので、高血圧を治療する事は、これらの病気の発症予防になります。最近では、高血圧を放置すると認知症になりやすいとも言われています。症状がないからと油断せず、定期的に検査を受け、生活に注意することで、大きな病気を予防し、健康な生活をおくることができると思います。

毎月交代でお医者さんが登場。それぞれの専門や得意分野についてお話を聞かせて頂きます。
今回ご協力頂いたのは
医療法人 和光会 山田病院
副院長 渡辺 正人 [わたなべ まさと] 
岐阜市寺田7丁目110番地 
電話:058-254-1411 FAX:058-254-1413

URL http://www.wakokai.or.jp

【今月のメニュー】 カブ蒸しのいくら添え
飲み込む力が弱くなっても、ちょっとした心遣いとひと手間で豊かな食生活をキープできます。今回はカブを丸ごと使った、華やかな和食をご紹介!




2012年2月更新

  
【不整脈について】
皆さんは、動機や脈飛び等の経験をされたことはありませんか?
また、健康診断を受けられた際に、「不整脈」だと言われたことはありませんか?
私たちの心臓は、ごくごくわずかな電気刺激によって動いています。心臓は1日に8万〜12万回も動いており、身体のすみずみまで酸素や栄養分を送り届ける働きをしています。

私逹人間の心臓は、2心房2心室で右と左それぞれに心房と心室があり、合計4つの部屋から成り立っています。その部屋の中の右心房という部屋の壁に洞房結節というものがあり、安静時だと1分間に60〜100回の電気刺激を規則的に送り、その刺激が心房と心室の間の洞房結節というところを経由して心室に伝わり心臓が拍動しています。

もちろん、運動時等は100回以上の刺激が出ていることは言うまでもありません。
いわば、洞房結節というのは心臓の拍動のコントロールをしている司令塔のようなものです。
しかし、様々な原因により心臓の刺激が遮られたり、他の部位からの刺激が出たりして心臓の拍動が不規則になることがあります。これがいわゆる「不整脈」です。実は不整脈というものは、健康な人間でも1日に何回も出ているのですが、実際には感じていないだけなのです。不整脈を感じる方は、動機・脈飛びという形で感じています。ほとんどの皆さんの不整脈は特に問題がないことが多いのですが、中には放っておくと突然死に繋がる様な恐ろしい不整脈も有ります。

その判断は難しいので、健康診断で不整脈と言われた経験のある方は、一度専門医の診断を受けられることを矢進め致します。

毎月交代でお医者さんが登場。それぞれの専門や得意分野についてお話を聞かせて頂きます。
今回ご協力頂いたのは
医療法人 和光会 山田病院
 循環器内科 白木 尚 
岐阜市寺田7丁目110番地 
電話:058-254-1411 FAX:058-254-1413
URL http://www.wakokai.or.jp
【今月のメニュー】牡蠣.のリゾット
飲み込む力が弱くなっても、工夫次第で豊かな食生活はキープできます。今回は旬の牡蠣を使った洋風レシピをご紹介!




2012年1月更新

  
【腰痛】
腰痛を経験したことのある人はたくさんいると思います。
中には繰り返す腰痛に悩まされる方もいるようです。
ではこの腰痛はどのように起こるのか。
人の体を支えている軸となるものを脊髄といい、7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎とその下の仙骨で成り立っています。
この脊髄1つ1つの間には椎間板というクッションのようなものがあり、脊髄同士は小さな関節でつながっています。
このクッションとなる椎間板、若いころは水分が豊富で弾力性もあるのですが、年齢を重ねるとともに水分も減少してきます。すると、衝撃を吸収する力が弱くなり、骨や関節、またその周囲の筋肉への負担が多くなることから腰痛がでてきます。
その他には骨粗しょう症で骨がもろくなった方にも腰痛が出てきます。

腰痛予防のひとつとして、腰痛体操というものがあります。
これは、腰周囲の筋肉を付け、ストレッチによって筋肉をほぐして血行も良くなります。
また腰痛の関節の柔軟性も高めてくれます。
その他にも原因があるため、腰痛体操だけでは防ぐことのできない腰痛など、なかなか改善しない腰痛を感じたら。お近くのクリニックや病院で受信することをお勧め致します。

毎月交代でお医者さんが登場。それぞれの専門や得意分野についてお話を聞かせて頂きます。
今回ご協力頂いたのは
医療法人 和光会 山田病院
 整形外科 田熊佳奈子  
岐阜市寺田7丁目110番地 
電話:058-254-1411 FAX:058-254-1413
URL http://www.wakokai.or.jp

【今月のメニュー】 海老しんじょうのなめらか茶碗蒸し

飲み込む力が弱くなっても、工夫次第で豊かな食生活はキープできます。今回は土鍋で作る、アツアツ&プルプルの茶碗蒸しをご紹介!